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2014年6月6日

Rake×亘理町長
「亘理を『東北のパークタウン』に!」


 
東北観光親善大使 Rakeの活動
Rake:

宮城県仙台市で生まれて、仙台をベースに音楽活動をしてきた僕が、今年(2014年)、東北観光親善大使に任命いただき、大変光栄に思っています。
 
東北運輸局企画観光部 部長 吉田 昭二 氏(以下、吉田部長):
Rakeさんは2011年の震災で、音楽活動の一時中断を余儀なくされましたよね。
 
Rake:
そうですね。当時、僕は宮城県の自宅で被災して、当然、その後の仕事のスケジュールがキャンセルになったんですが、そんな状況下でも故郷・宮城県の皆さんが背中を押してくれたおかげで、音楽活動を再開することができました。
震災から三年が過ぎ、ここ、宮城から発信することで、東北全体を盛り上げるタイミングがやってきたのかなと思っています。それで今年、宮城県内の沿岸部を中心に、亘理町を含む全8箇所で無料のライブツアーを開催することになりました。亘理町では、中央公民館を会場に、6月22日に開催します。当初は1回公演の予定だったのですが、有り難いことに同日での2回公演公演が決定して、その2回とも既に事前申込みで満員だそうです。
亘理町 町長 齋藤 貞 氏(以下、齋藤町長):
1日2回も公演していただけるなんて、ありがたいですね。中央公民館は古くて狭い建物ですけど、一応改装もしているんで(苦笑)。

Rake:
今回のツアーでは、いまのところ、気仙沼と石巻でライブをしてきましたが、いずれも亘理同様、300~400人くらいのの会場での開催でした。これくらいのキャパだと、演奏している僕とオーディエンスの皆さんの距離が近いので、何だか昔ながらのアットホームさがあって非常にいいな、と。地域の皆さんと思いを共有できる時間が素敵だなと感じています。これがあまりに最新鋭の大きなホールでのライブだと、ちょっと殺伐した感じになっちゃうんです(苦笑)。

齋藤町長:
私は町長に就任して今日で10日目なのですが、中央公民館で3回ほどお話させていただいています。Rakeさんがおっしゃるように、舞台に上がっていても、舞台下の町民の皆さんが身近に感じるというか、親しみがわくというか、本当に話が伝わっていると感じますよね。あんまり広いホールだと、こうはいかない。

Rake:
そうですね、広いホールだと、どうしても舞台の上と下で、気持ちのうえでも距離が出ちゃうというか。
亘理は『東北のパークタウン』
齋藤町長:

話は変わりますが、亘理町の印象はいかがですか。私は、非常におもしろいところだと自負しています。

Rake:
中学時代の同級生で、こちらに引っ越した友人が何人かいます。今年30歳になったんですが、20年くらい前かな、悠里館(図書館・資料館・視聴覚ホールなどが入った、町のお城風の施設)ができたばかりくらいのときに遊びに来て、綺麗なお城だなと話していた見た思い出があります。

斉藤町長:
そうでしたか。悠里館は明日で創立20周年を迎えるんですよ。それを記念して、作家の内館牧子さんが講演会を開催してくださいます。

Rake:
内館さんは確か、東北大の相撲部の監督を務めていらっしゃいますよね。
吉田部長:
ところで、Rakeさんがコンサートで全国に向けて東北の観光PRを発信していただく場合、町長は亘理のどういったところをPRしていただきたいですか。

斉藤町長:
亘理町の基幹産業は農業と水産の二本柱となっていますが、私自身は観光を第3の基幹産業に押し上げたいんです。自分の任期中に、せめてその礎だけでも構築したい。交流人口を増やしていきたい。
亘理町には阿武隈川が流れていて、それを境に宮城県の他の市町村に比べ、特徴ある気候になっています。夏は涼しく、冬は暖かい。降雪量も比較的少なく、年間の平均気温もどちらかというと温暖で、海が近い。これが、亘理町のキャッチフレーズ「東北の湘南」のゆえんですね。
阿武隈川に加え、亘理には、角田市と山元町との境に、四方山という里山があります。その名のとおり、山頂からは蔵王、奥羽山脈の山々から太平洋、金華山沖まで一望できるんです。
温暖な気候で、豊かな川の流れがあり、素晴らしい里山がある。里山でのトレッキング、海での釣りや川でのボート遊び、パークゴルフなど、観光面で非常に多彩なことができると思うんですよ。また、なかなか良い風景や昔ながらの屋敷も点在していますしね。
震災で甚大な被害を受けましたが、比較的順調に復旧工事が進んでいるので、公園などを整備し、訪れると安らぎを感じる、そんな東北のパークタウンとして売り出していきたいですね。
亘理の味覚
Rake:

なるほど。ちなみに、亘理町のおすすめの味覚はなんですか。

齋藤町長:
はらこめしですね。

Rake:
やっぱり!東京のラジオ番組などに出演して、好きな食べ物をたずねられたときに「はらこめし」って答えると、意外と知らない人が多くてびっくりするんですけど、全国の皆さんにも味わっていただきたいですよね、あの美味しさは!

齋藤町長:
宮城県は仙台の牛タンが有名ですが、その次がはらこめしなんじゃないかな。何しろ亘理町は、はらこめしの元祖ですからね。宮城へやって来たら、ぜひ、はらこめしを召し上がってほしいですね。

吉田部長:
亘理には、はらこめしの他、ほっきめし、あさりめししゃこめしもありますね。

Rake:
しゃこめしというのもあるんですね。

齋藤町長:
ありますよ。なんでもあります。ヒラメもうまいですよ。刺身にしたら最高!カレイも絶品です。牡蠣も海苔も。海の幸はもちろん、里の幸もいろいろありますよ。
 
吉田部長:
亘理のイチゴは確か東北一ですよね。

齋藤町長:
はい。いま、町内にイチゴを栽培するハウス群をつくっていますが、これがなかなか壮観です。

吉田部長:
仙台イチゴは亘理産なんですね。

齋藤町長:
「仙台」をアタマに付けると全国展開しやすいんですよね。仙台イチゴに仙台白菜。亘理なのになぜ仙台と名前を付けるのか、よく議論されるのですが、仙台と付けたほうがブランド名が浸透しやすいのも確かですからね。

Rake:
すごく個人的な感想ですが、「わたり納豆」、とても美味しいですよね。納豆の中でも特に好きでずっと食べています。

齋藤町長:
日本一です。農林水産大臣賞もいただいています。

Rake:
宮城県内の人の半分くらいは「わたり納豆」を食べているんじゃないかと思うくらい、本当に美味しいですよね!はらこめし以外にももっと亘理の味覚を味わいたいです。

齋藤町長:
しゃこめしはちょうどこれからが時季ですから、ライブで訪れた際は、ぜひ食べていってください!
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